会長挨拶

第39回日本レーザー医学会総会 会長 古川 欣也

第39回日本レーザー医学会総会
(The 39th Japan Society for Laser Surgery and Medicine)
開催にあたって

第39回日本レーザー医学会総会
会長 古川 欣也
(東京医科大学茨城医療センター 呼吸器外科 教授)

 第39回日本レーザー医学会総会を2018年11月1日(木)、2日(金)の2日間、東京新宿区の京王プラザホテルにて開催させて頂きます。今回は、第28回日本光線力学学会学術講演会、第14回日本脳神経外科光線力学学会学術集会との3学会学術集会を同一会場で同時開催するLaser Week 2018として開催いたします。このLaser Week開催は、現在数多くの学会が存在し日常診療も多忙であり学会参加も限られている若手医師からの切実な声が端緒となり、日本レーザー医学会の将来計画委員会での検討事項となっていました。
 本邦のレーザー医学関連学会の発展は、渥美和彦先生が1977年に立ち上げた医用レーザー研究会を母体として1979年に創設された日本レーザー医学会が先駆けとなっています。その後、1986年に故早田義博先生によってIPA (International Photodynamic Association、国際光線力学学会)が設立され、その日本支部会として1991年JCIPA(Japan Chapter of IPA)が発足し、2001年からは加藤治文先生が中心となり日本光線力学学会が発足しています。1989年には、低出力レーザー療法(LLLT)の疼痛緩和などへの応用研究を目的として、大城俊夫先生が中心になり日本レーザー治療学会が発足しました。また、光線力学的診断治療においては脳神経外科領域での有用性が示され、金子貞男先生らが中心となり2004年から日本脳神経外科光線力学研究会が発足し、2010年から日本脳神経外科光線力学学会として活動しています。レーザーを取り扱う美容や皮膚形成分野の学会においてはレーザー専門医制度を独自に設定している学会もあります。眼科や耳鼻科ではレーザーは日常的に使用されています。このように、レーザー医学は順調な発展を遂げてまいりましたが、それに伴い社会的責務も益々大きくなってきているのが現状で、我々にはこれからも国民に安全で低侵襲かつ有効性の高い医療を開発し提供していく責務があります。その一方で、専門領域のレーザー医療の発展と共に、細分化された多くのレーザー関連学会の設立がなされた結果、全体としての一体感を失いレーザー医療の盛り上がりに欠けている現状があるのかもしれません。今回のLaser Week in Tokyo 2018において、安全で有効なレーザー医療の今後の発展のためには、各学会員の先生方にも、レーザーの基礎と研究、レーザー医療安全や他領域のレーザー診断治療を総合的に学んでいただければと思います。
 最後に、今回のLaser Week in Tokyo 2018は、レーザー医学の基礎系、臨床系の様々な専門家が一同に集う学術集会となりますので、相互に関係する共通するテーマに対して、それぞれの専門の立場からよりよいレーザー医療の在り方を議論できる場となるように願っています。今回は、実験的な試みとしての3学会合同開催ではありますが、その結果を見て今後の各学会の方向性を会員の皆様で考えていって頂ければ幸甚です。


第28回日本光線力学学会学術講演会 会長 村垣 善浩

第28回日本光線力学学会学術講演会
(The 28th Annual Meeting of the Japan Photodynamic Association)
開催にあたって

第28回日本光線力学学会学術講演会
会長 村垣 善浩
(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科分野 教授)

 この度、第28回日本光線力学学会学術講演会を2018年11月1日(木)から11月2日(金)に京王プラザホテル東京において、開催させていただくことになりました。関連3学会のmoonshot(大きな目標)であった「Laser Week」を、古川欣也先生と秋元治朗先生とともに合同開催できること、大変光栄に存じますと共に、大きな責任も感じております。
 Laser Week 2018開催に際しては各学会の独立性を保ちつつも、合同開催として一体となった運営を目指しており、3学会共通のテーマは「レーザーが切り拓く新医療」としました。様々な波長の光やレーザーはその直進性、可視性、易制御性から医学・医療で新たな診断・治療領域を開拓してきました。近年のセンサーや発光ダイオード技術の開発そして情報処理技術の進歩から、既存技術の適応疾患の拡大や新診断法や新治療法開発―新医療―への期待は更に高まっています。光・レーザーによる精密誘導の診断・治療について多数の発表と活発な討議を行える場となることを期待しています。
 光線力学学会は、光感受性薬剤とレーザーとの組み合わせによる診断治療を主な研究対象とする学会で、1991年に第1回が国際光線力学学会を設立した早田義博先生と早期肺癌の光線力学的療法を開発臨床応用した加藤治文先生(日本光線力学学会会長)が開催されました。学会の発展とともに、多くの臓器の悪性腫瘍への対象拡大や、感染症、血管新生抑制、代謝性疾患の診断や治療に広がって来ました。これら光線力学的診断と光線力学的治療(photodynamic diagnosis and therapy: PDD and PDT)の基礎と臨床の新たな研究を発表討論するとともに、社会実装のための様々な課題と解決策についての提言や国産新治療を国際的展開するための機会となればと思っております。
 初の3学会共同開催であるため、参加費にご負担をおかけし、事務作業その他運営でご迷惑をおかけするかと思います。何卒ご容赦いただければ幸いです。一方で、2日間で効率的に最新の学問動向に接することが出来、他分野の研究成果を専門家や参加者に直接問うことが出来る機会となります。是非、この機会を存分にご活用頂きたいと存じます。

事務局と致しましても、会員の皆様にとって有意義な会になりますよう、全力を尽くしたいと存じます。

沢山の皆様のご参加をお待ち申し上げます。


第14回日本脳神経外科光線力学学会 会長 秋元 治朗

第14回日本脳神経外科光線力学学会
(The 14th Annual Meeting of Japan Photodynamic Neurosurgical Society)
開催にあたって

第14回日本脳神経外科光線力学学会
会長 秋元 治朗
(東京医科大学 脳神経外科学分野 教授)

 第14回日本脳神経外科光線力学学会を開催させていただくことを教室員一同、心より光栄に存じます。第7回の本学会を開催させていただいて以来、2度目の栄誉に感謝申し上げます。本会は第39回日本レーザー医学会総会(会長:東京医科大学 茨城医療センター 古川欣也教授)および第28回日本光線力学学会学術講演会(会長:東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 村垣善浩教授)との合同開催で、本邦初の試みであるLaser Week in Tokyoとして、平成30年11月1日(木)、2日(金)の2日間、東京西新宿の京王プラザホテルで開催させていただきます。
 脳神経外科領域における光線力学医療の進歩は、本学会の発展とともにあったと言って過言ではありません。14年前、5-ALAを用いた光線力学的診断(Photodynamic diagnosis: PDD)の研究が全世界的に盛んとなった頃に、本学会は研究会としてその第一歩を歩み始めました。その頃から私は光線力学的治療(Photodynamic therapy: PDT)の可能性についての発表を続けてきました。多くの報告がPDDに特化したものであり、異端な発表であったことは事実でした。しかし、私の発表にも多くの参加者から貴重な御質問、御助言などをいただき、それらを糧に、私の研究の質は向上していったのです。5-ALAによるPDDとtalaporfin sodiumによるPDT、そしてICGによる蛍光血管撮影などを軸として本学会は発展、それぞれが保険適応を獲得する礎を形成する学会にまで成長しました。現在は多彩な脳神経外科領域疾患における光を用いた医療の発展に貢献すべく、毎年新たなエビデンスが報告されています。
 今回のテーマは、” Photodynamic medicine ~ beyond the standard “とさせて頂きました。保険適応を得て、確立されたPDD、PDTのさらなる発展を目指し、現状の問題点を議論し、次なるテーマを探索する様な学会としたく存じます。一般口演に加え、前述のLaser Weekとの合同シンポジウム、セミナーや特別講演などを予定しており、活発な議論がなされるものと期待しております。また、このLaser Weekを機に日本レーザー医学会レーザー専門医の資格獲得などに関しても御一考いただけましたら幸甚に存じます。
 過ごしやすい秋の東京副都心へ多数の先生方に御参集頂き、活発な議論がなされることを祈念しております。何卒宜しくお願い申し上げます。

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